矯正相談の後、矯正治療を始めると決めたら精密検査を行います。
矯正治療は、歯並びの乱れを整える治療なので、口腔内診査だけでも十分に感じるかもしれません。
しかし、実際は口の中に露出していない顎の骨の形やバランス、歯根の状態、頭部の骨格の状態などを正確に把握する必要があります。
つまり、目に見えていない部分の情報をしっかり集めなければならないのです。
その上で検査結果を分析し、診断を下します。
①口腔内診査
お口の状態、噛み合わせ、お顔の歪み、顎の状態などのバランスを確認し計測を行います。
②顔貌・口腔内写真
お顔とお口の中の写真を撮影し、データ分析を行う際の資料として使用します。
③歯型
歯の模型を作成するために歯型を取ります。
方法は従来の印象材による歯型取り、口腔内スキャナーによる光学印象の2方法あります。
④レントゲン撮影
口腔内診査だけでは分からない、歯根の状態や骨の状態、神経の位置などを確認することができます。
レントゲンの種類は主に2種類あります。
・パノラマX線写真:お口の中全体を撮影するレントゲン。
・頭部X線規格写真(セファロ):歯科矯正用のレントゲン。正面と横顔の2枚撮影します。
他にも、必要に応じて歯科用CTやデンタルX線写真を撮影することもございます。
これらの資料を詳しく精査し、次回の診断で検査結果や治療方針についてお話いたします。