歯の裏側に矯正装置を装着する治療法で、舌側矯正、リンガル矯正とも言われます。
表側からは器具が見えないため、見た目には矯正治療を行っているのがわかりません。
※通院回数…18〜30回 治療期間…1年半〜2年半
裏側矯正のメリット
①口を開けても装置が目立ちにくい
表側からは器具が見えないため、見た目には矯正治療を行っているのがわかりません。
➁舌癖を防ぐことができる
舌で前歯を押す癖がある方は、悪癖を直さないと一度矯正治療を受けても歯並びが元の状態に後戻りを起こします。裏側矯正では舌で歯の裏側を押し上げる際に矯正装置に舌が触れるため、矯正治療中の舌癖防止の役割も担ってくれます。
③歯を痛めるリスクを軽減できる
歯の裏面は表面よりもエナメル質の厚みがあります。エナメル質は虫歯菌が作る酸にも強く、また口内は常に唾液で潤った状態のため、表側矯正に比べて裏側矯正は虫歯のリスクが軽減されると言われています。唾液には元々備わった自浄作用や殺菌作用、再石灰化などの優れた働きがあります。それらの恩恵を裏側矯正では受けやすいです。
裏側矯正のデメリット
①舌が傷つきやすい
食事や会話などでどうしても装置に舌が触れてしまいます。そのために舌に傷をつくり、口内炎ができやすくなることもあります。大抵1週間〜1ヶ月程度で矯正装置に慣れてくるため、違和感を感じにくくなります。
➁発音しにくい
発音する際に裏側に舌を当てる必要のある発音「サ行」「ラ行」「タ行」が発音しにくくなります。ただし1ヶ月程度経てば、矯正装置に慣れてくるため発音のしづらさは感じにくくなります。
③歯磨きにコツが必要
食事を取ると器具にものがつまるため、日々の歯磨きが大切です。当院では毎月の調整時に歯科衛生士がブラッシング指導を行いますので、適したブラッシングの仕方や補助用具の使い方をご説明致します。
④治療費が高くなる
裏側矯正には患者さんひとりひとりに合わせたカスタムメイドな矯正装置をご用意します。また表側よりも調整にかかる時間も多く取る必要があるため、表側の一般的な矯正治療よりも費用がかかってしまいます。
どうぞお気軽にご相談ください。